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ケンヂのきもち

まずは自分を知らなきゃね~

以前のブログより移転⑧需要と供給

日本の自給率はカロリーベースで約40%。 
ここ最近の中国問題で国産品の需要は高まっております。 
特に昨年度からは 
スーパーは競って国産原料商品を売り、消費者動向で見ても 
「高価だが、安心できる国産」を求める声が多くなっていました。 
ただ、約40%しかないのに、需要はそれ以上あっても 
日本国内まかないきれる物量はありません。 
物によっては国産物しかないもの、国産で十分確保できるものもありますが 
昨今、安売り競争で、日本人の台所は、中国にシフトしていました。 

当社取り扱いのタケノコなんかその典型であります。 
30~40年位前までは日本国内の流通には国産品しかありませんでしたが 
低価格で、需要規格のそろう中国産に9割以上シフトしていたはずです。 
原産地表示が義務ずけられていなかった当時は 
わざわざ高くつく国産原料を使用していては競争ができないので 
当然100%に近いものは中国産でした。 
タケノコに限りませんが、中国産にシフトしたということは 
それまで、生産にあたっていた農家さんの仕事はなくなります。 
タケノコの場合はそれまで整備して収穫していた竹林は放棄され 
荒れはてます。また、どんどん生えるタケノコは竹林を繁茂させ、拡大してゆきました。 
現在では国内の竹林面積は20年前の倍近くになったそうです。 

広がり放置された竹林は、いろいろな災害を引き起こしたりもします。 
需要がなくなればタケノコ農家さんも他の事をしていかなければ 
生活できません。当然タケノコ堀農家さんは減り、衰退高齢化してゆきます。 

30~40年の歳月を経て、再び国産にシフトしようにも 
生産農家人口は減り、竹林整備、タケノコ堀りができる人材も減り、以前のようには行きません。 
そんな中でも需要が多いと、生き残りのためには供給を増やさねばなりません。 
ないものねだりは「偽装」を産みます。 

中国の農薬問題がここ騒がれ始めたのは、7~8年前からです。 
当社は、国産タケノコを復活させるべく、山口県の生産農家さんにお願いして歩き 
少しずつ国産商品を復活させて行きました。 
当時中国・四国・九州・京都・静岡などのタケノコ産地で、国産原料を 
調達して加工を行っていた工場は、農協工場を含め 
私の知る限りでは7~8社しかなく、その全量は微々たる数量でした。 
しかし、どこのスーパーに行っても、国産商品が並び 
関東に至っては4~5年前には8割以上どこのスーパーのタケノコも国産でした。 
本年度国産タケノコ生製造を復活させた会社は多いですが 
おそらくその全量を合わせても、関東圏で販売すれば2~3カ月しかもたないと 
思います。生産が増えた本年度でもそうなのに、4~5年前に本物がそんなにあろうはずもありません。 
偽装オンパレードだったはずです。 
ないものねだりは「偽装」を産みます・・・ 

それでは、なぜ偽装がこれだけ増えたのか?にも触れてみます。 

当社が国産を復活させた7年前、国産復活のさきがけだったと思います。 
当時は「付加価値」を求め、中国産農薬等の問題に左右されない商品作りということで 
当社は国産タケノコを復活させました。 
おおよそ、原料の買い付け価格、加工経費等を踏まえ、100gあたり130円ほどの価格 
で販売しておりました。(中国産は当時200gで100円均一で売っていました) 
どうしても人件費等の違いで、中国産に太刀打ちできる価格では製造できません。 
後発のメーカーもほぼ同じ価格で販売していました。 
当時から、ない筈の物量がスーパーで売られ始めていたので 
「偽装」を行っていたメーカーは相当な利益が出ていたはずです。 
6年前、5年前と年に数回程度の中国問題がニュースになっていましたので 
国産のニーズは増え始めていました。 
5年前には、実際国産の原料を集めているメーカーは数社しかないのに 
全国、国産オンパレードになっていました。 
国産商品が増えると、競争が激化し、価格は下がってきます。 
3年前には当社価格も下げざるおえず、100g当たり130円→100円まで下げ 
利益が全く残らない状態でした。 
価格を下げないと、得意先がなくなり、販売先がなくなります。 
さらに価格競争が激化し、他社商品は安いものでは100gあたり60円のものまで 
出ていました。当社の当時の製造原価よりはるかに安い価格でした・・・

(続き)得意先の多くを失いました。 
中には、信用できるものしか売らないと、当社の商品のみ 
販売していただいたスーパーさんもございます。<(_ _)> 
このころ、農水に相談したこともございますが 
それほど力の入った対応はしていただけませんでした。 
この頃は需要は国産原料商品ばかりで 
山口県当社契約生産農家さんも7年前から比べ 
かなり増えて生産量も増えていましたが、それでも当社で取り扱う国産原料の3分の1程度でした。 
そこで、考えたのが、「生産者が足らないのなら、自分たちで掘ろう」という現在の広島県産たけのこのプロジェクトでした。 
何とか生き残るための、藁をもつかむプロジェクトでしたが、今年3年目を迎えて、山口県産の収穫量を超えることができました。 
対偽装国産商品に対抗してすり減らした資金で生き残るためには、資金をできるだけかけないで、タケノコを集めるしかなかったのです。 
話がそれました。「どうして偽装商品がこれだけ増えたのか・・」 
国産需要が増えて、大手水煮メーカーは供給すべき供給量のために偽装をはじめました。 
水煮メーカーは九州や四国の産地にその大部分があります。 
まわりの大手水煮メーカーが偽装を始めると、そのままでは得意先を全部大手に取られてしまいます。では、どうすれば生き残れるのか・・・・ 

偽装をして自分たちも国産商品を作ればよい 

なのです。大きな偽装を発端として、小さな偽装が次々と生まれます。 
なぜなら、生き残るためにです。 
路頭に迷うのはできるだけ避けたい・・・ 
社員やその家族も路頭に迷わせるわけにはいきません。 
だから、ここまで増えたのだと思います。 
もちろん悪意ある偽装もありますが・・・ 

「業界ぐるみの偽装・・・」とか報道では言われてますが、 
消費者をだますことは絶対いけないことだと思いますが、 
わたしは、今回の是正支持、公表されたメーカーのことを 
「ざまあみろ」と手ばなしでは喜べません・・・ 

これはタケノコのみならず、「米」や「大豆」、「のり」なんかも生産量より 
国産が多すぎる、というより、中国産をほとんど見たことがありません。 
輸入量より国産が多すぎるので、誰が考ええも一目瞭然な気がします。 


愚痴ですが、それにしても、事故米や不祥事のスケープゴートともいえる、水煮業界たたきはひどい・・・ 
知らない人は偽装で同業者が上がるたび、「いいねぇ、競争相手が減って~一人勝ちですね~」 
なんていわれますが、なんのなんの・・・ 
引き合いが強くても、現状取引先をまかなえるだけのタケノコ原料もありません。 
偽装公表があると、偽装していなくとも売り上げは下がります。 
証明書やトレースの提出書類は増え、余計な仕事は増えますが、売り上げは数日必ず下がります。 
中国産問題のときもそうでした。 
昨年は2年前の約70%、本年度はその昨年度の約80%・・・ 

もういい加減にしてほしいものです。 
それでなくても中小企業はみな悲鳴を上げてます。 
大企業のように国は助けてくれません。 
少ない人数で仕事を分担していますので、人員削減なんかもそんなに簡単には出来ません。 
赤字続きの中小企業がヒット商品を出して大幅に利益を出しても 
税金でもっていかれます。借金して利益出して、税金を払う為に借金・・・なんてのもあります。 
近いうちに今のままでは、中小企業壊滅ですね~今のままではね・・・ 

表示に関しても・・・いっそのこと産地表示なんて廃止すればなんて考えたりもします。 
だって、公平ではなく、表示しなくても良いものもありますし・・・ 
本当は表示すべきだとは思いますが 
どうせ公平に出来ないのなら、全部取っ払えば良い。 
なんて考えも正直あります 
例えば、当社でも製造してます「釜飯の素」なんてその典型です。 
当社は具材に味をつけず、スープで炊き込むタイプなので 
原産地表示しなければいけません。 
大手メーカーなどは最近では、表示しない為に、スープ具材一体型。 
味付け商品なので、今のところ産地表示の義務がありません。 
同じ土俵で当社国産原料の釜飯と、他社中国産(表示なし)釜飯が戦ってます。 
スーパーからの要望は、当社には、圧倒的に「国産原料」なのですが 
言わずとも、中国産表記なしの他社商品は、価格、ボリュームで勝ち・・・。 
中国産は買わない、消費者は多いはずなのですが・・・ 
外食、弁当、惣菜・・・ほぼ原料は中国産です。 

「中国産」は巷で騒がれているように危険なのでしょうか? 
これも踊らされてますね~。大半の原料だった中国産・・その中のほんの一部の報道で 
中国産は失脚しました。 
偽装は悪いことですが、タケノコに関しましては、違うような気がします。 
中国の竹林は日本とは規模が違う。見渡す限り、地平線まで竹・・・ 
なんてところです。農薬、化学物質を入れる必要もありません。 
安全面で国産より、ということは考えにくいです。 
特に多くの竹林は、日本の認定機関に認定された有機圃場(ほじょう)です。 
安全じゃあないのかな・・・? 

な~んて、中国産肯定してるようですが、本心は違います(笑)。 

残念ながら、国の作った食品の表示ルールは、 
消費者に何を知らせるべきなのか、根本的にズレテいると思います。 

例えば賞味期限。 
消費(しょうひ)期限ならば、5日以内に品質が変わる恐れのある 
短期間商品なので、売り手も買い手も、わかった方が良いです。 
賞味期限は如何でしょう・・・ 
期限を決めるのもある程度のルールはありますが 
本当に必要なんでしょうか・・・・ 
昔はなくても困りませんでした。少なくとも私は・・・ 
見た目や色、匂い、味、おかしければ捨てれば良い。 
おかしくないものを捨てる必要はない。無駄になりますので。。。 
納豆なんて、賞味期限切れ、1ヶ月くらいたった少しアンモニア臭のするもののほうが 
私にはおいしく感じられます。酵素が働き、体にもよいと思います。 
便利になれば良い訳ではない。人間本来の五感すら機能しなくなります。 

兎角に人の世は無駄が多すぎる。私はそう思います。 
漱石も「兎角に人の世はすみ難い・・・by 草枕」って言ってますよね~ 
賞味期限なんてルールを設けたがために、捨てなければならない無駄は 
年間どの位あるんでしょう? 
賞味期限3が月なら、販売する方は期限が短くなってくれば販売できません。 
切れてしまえば、廃棄処分です。 
賞味期限表示などを入れた表示方法の度重なる改正で 
(毎年のように表示改正はあります) 
使えなくなった袋は当社だけでも百万枚以上。 
大手なら、全国一斉に商品を流せば、1ロット分の包材がはけて、次の袋を作ればいいですけど 
弱小企業はそうは行きません。 
当社でも200種類位の種類の商品がございますので 
各1万枚使えなくなったとすれば 1万×200種=200万枚 1枚8円ならば 1600万円!! 
改定期間までに1年位ありますが、ロットの多いものや、あまり動かない商品は捌けません。 
最初のうちは、廃棄するにはもったいないので、表示改正シールを別に作り(もちろんお金がかかります)貼って使用しますが、忙しいときは出来ませんし、当然シール代&シール貼りの人件費がかかります。 
それでもシールを使用して、無駄にしないよう頑張っていましたが、 
とどめの中国産問題。 
2年前は、中国産商品の売上、当社前年比30%以下でした。。。売れません・・・捌けません・・・ 
袋はあきらめました。。。 
ざっと百万枚以上・・・ 
おそらく、全国の食品メーカーの包材フリョウ在庫は、億、兆・・・・無駄~ 
資源問題、環境問題、超反エコな事態が、表示方法の改正で起こり得ります。 
国はエコを提唱しているのに・・・ 


表示に戻れば、例えば添加物表示。 
一般の人が見ても、その添加物が何なのか?どうやって作っているのか? 
どうして必要なのか?わかりません。なぜか表示しなくて良い添加物も存在します。 
例えば漂白剤(次亜硫酸Na)(次亜塩素酸Na)、これは表示しなくてはなりませんが 
なめくじを殺す殺虫材と同じ成分だったりします。 
また、皆さんの飲んでる「水」(浄水)に殺菌の為水道局?が入れてたりします。 
発ガン性物質だったようなぁ・・・ 
こういったものは、表示と共に、危険性も別の形で国民に知らせる必要があるのでは・・・ 
自分で調べなければわからないのに、そのための資料は探しにくい。 
慣行栽培(農薬・化学肥料)推奨の日本では、農薬は悪いものではない・・というお上の認識。 
そんな中で、資料を調べても、本当の危険性がわかるかどうか・・・・ 
このあたりがまずフェアーじゃない。 

先ほどの漂白剤は加工メーカーが加工するときに表示しなければならない添加物。 
水道水には表示されていません。フェアーじゃないですよね・・・ 

次亜硫酸・・・とか、いかにも体に悪そうなものを例に出したので 
もうひとつ添加物あげときます。 
例えば、(アミノ酸等)・・・最近サプリでやたら耳にするアミノ酸・・・ 
良いイメージしかないと思います。 
何だろう?何が入ってるんだろう?まったく何が原料かわかりませんよね。 
ヨーロッパでは 共通の食品添加物ナンバーに E621(Aji-nomoto)と記載されてます。 
いわゆるグルタミン酸ナトリウムが主原料です。 
詳しくは→アミノ酸等解説 
ラーメンを食べた後、舌にピリピリが残りませんか? 
そう。あれです。 
なんだかわからない添加物ほど、本当は疑ってかかった方がイイですね~ 


しかし、こういったものが全て怖いとなれば、 
無添加商品は安全、添加物を使用しなければいいじゃん。なんて思ったりしますよね~ 
私も出来るだけ使用しない方がよいと思いますが・・・(まったく無くすのは難しい・・・) 
でも無添加商品、その栽培過程で、農薬を恐ろしく使っていて、残留していたとしたら如何です? 

無添加なら安心は迷信です。 

そんなに安全なものが巷にない以上、より安全そうなものを見抜く目を養うべきなのです。 
五感も必要、勉強も必要なわけです。 


原料を使用して加工を行った最終商品を作るメーカーが、全て責任を追わなければならない 
製造者責任というものは、厳しいですね~ランダムな検査では 
例えば畑の一部分が汚染されていてもわかりませんよね。 
わからないのに、問題が起これば倒産します。。。リスクの高い商売ですね。。。 

安全かどうかをわかるようにするのはとても難しい・・・・ 
やはり、カクカクのコンポライアンスなんですかね。本当に必要なのは。 

こんな中で、原産地表示の義務は? 中国産より国産のほうが安全? 
表示では安全かどうかわかりませんよ。 
ということは、中国産のほうがヤバイ・・・と巷に認識させたマスコミのがいけないのかな・・ 

表示しなくて良いもの、表示しなくてはならないもの、 
もう一度考え直すべきだと思います。 
また、マスコミも、誘導するような表現等は慎重におこなってほしいです。 
個人的にはそう思います。 

偽装はいけないことだけど、そんなこと取るに足らない、もっと重要なことが 
隠れている気がします。 

中国産を肯定はしませんが、もっと安全のわかる国産を作っていくことが 
現代の課題であり、日本の自給率を増やす、日本農業を救うことになるのではないでしょうか。 
ピントをずらす必要はありません。 


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自社で一次産業である 竹林整備、タケノコ堀りを行ってきて思いました。 
人はそもそも、生きていく為に食べものを採り、栽培し・・・・ 
生業としたのが始まりなはずです。 
分業し、色々なモノの価値が生まれ、お金が生まれ、仕事の価値が生まれ、 
支配制度社会があり、作る人、とそれ以外の人の分かれた社会が出来ました。 
でも、生物の生きるわけ(理由)は、種族保存であったりします。 
生きる為には、食べなければなりません。 
そういった生きる為の創造の場は、本当にやりがいがあるし、キツイケド面白い。 

現在の日本の農業は壊滅寸前と言われてます。 
農業人口は減り、高齢化。農村は過疎が進みます。 
新規就農者がほとんどいません。 
僅かにいても定年後の第二の人生世代が大半を占めます。 
国の政策や、農家の村社会が今まで新規就農や企業参入を邪魔して来ましたが 
近年、ようやく、もともとの農民が減り、農地法等、 
少しだけ、少しだけ動きました。 
農家の村社会は農家が悪いのでなく、隔たり続けてきた社会制度が生んだものだと思いますので 
ということは、やはり国が悪いんでしょう。 
こういったものの改正が、必用な時期が来ているような気がします。 

長々と書きましたが、ここまでは問題の投げかけ。 
ちょっと、違った感じにまとめて書いてみます。 


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現状 
●偽装の基本  需要と供給の流れ  
中国産→危険  国産→安心 (国民の認識) 中国産需要→国産需要・・・ 
1.ないものねだり(少量国産)は「偽装」を生む 

偽装のメンデルの法則 
2.「大手の偽装」は「小さな」偽装を生む 


●どうして偽装はいけないの? 
消費者をだますことの罪 
1.詐欺罪 

同業者に対しての罪 
2.不正競争防止法違反 

      ↑ 
消費者の偽装の捕らえ方とのズレ 
      ↓ 

●消費者はどうして偽装を許せない? 
そのものの危険性 
1.中国産は問題が多いので、危ない、危険 

ほしいもの 
2.安全そうで安価な国産 


●どうしてわざわざ危険を冒してまで偽装するの? 
消費者が国産を望むから 
1.中国産は売れないから 
2.国産が売れるから 
3.国産のほうが高く売れるから 
4.売れなくなった中国産の原料がフリョウ在庫になっているから 
5.みんな偽装してるから 
6.国産の原料が調達できないから 


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大事ななことのような気がすること 
●消費者の望む安全性 
1.中国産は本当に危険なのか? 
2.国産は本当に安全なのか? 

でもその前に 
●何が安全で、何が危険なのか? 

●何を表示(消費者に伝達)するべきなの? 


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ここまでが、くどくど書いてきたことです。 

需要があるから、供給がある 
核心のずれた需要に対しての供給ではいけません。 
国の政策も、生産者も、消費者の声にもっと耳を傾けるべきだと思います。 

このままでは、中小企業メーカーは生き残れないぞぉ~ 

えらそうなことばかり、たらたら書いてすみません。ポリポリ (・・*)ゞ 

これからもたらたら書きますが~